「とても一言では」2つ目の窓 ねこじゃらしさんの映画レビュー(感想・評価)
とても一言では
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10代の高校生が裸でからむシーンが話題になっていると、レディースデイでも劇場に行くのは勇気が要りましたが、いくつかのシーンでただ自然に涙がほろりと出てしまう、そんな映画でした。ありがとうございました。
大らかで、開放的、風通しのよい会話があれば、自分の「性」も相手の「性」も、純粋な気持ちで受け入れられるし、肉体の老いや死も恐れずに受け入れられる、命は繋がり、心は生き続ける、そんなメッセージが静かに込められていました。
大切なひととひとつになりたいというピュアな「性」と、コントロールが難しい血と肉の「性」。聖書にあるヤギの意味が、奄美の野性(屠畜)と巧に重ねられたことでエキゾチックな東洋の離島の話ではなくなり、海外でも共感を得ている、評価されているのではないかと考えましたが、どうなんでしょう?
また、台風の後、危険な樹木の伐採は必要だけれど、自然開発・森林伐採は、今この瞬間も世界中で進行している。そして、その最先端で稼いでいるのは日本の重機メーカーという、あまり認めたくない真実もこっそり伝えられており、非常に多くの社会的メッセージを含む映画でした。
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