「大自然の前の生(性)と死」2つ目の窓 qmaさんの映画レビュー(感想・評価)
大自然の前の生(性)と死
まずは、やはり奄美大島が舞台だけに美しい海とそこで交わる島民の温かさを感じられ、実際に島に行きたくなる気分を味わった。
そんな島で、海を愛する少女と海を愛せない少年が互いに惹かれ合う背景に、「自然と生きるとは何か」、「死とは何か」という哲学的なテーゼが交わる。さらに、少女にとっての「性」と少年にとっての「性」がすれ違う中で、ラストにその「性」が美しい海で結びつく。
自然の音がこの作品では特に印象的で、風や波の音がまるで島の「神」の動きに連動しているかのように感じた。
予備知識なしで見たが、やはり河瀬監督の作品を知った上で見たほうが理解しやすい、やや硬派な作品である。
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