「主役3人の相性が抜群! クスッと笑えて、ホロッと泣ける再生の物語」青天の霹靂 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
主役3人の相性が抜群! クスッと笑えて、ホロッと泣ける再生の物語
芸人 劇団ひとりさんの原作著書・監督・主演作、全体にバランスのとれた、とても良くできた作品で素晴らしい才能だと思います
特に目新しいストーリー展開ではないけど、人生どん底で生きる希望を持てない主人公の男が自分の生まれた時代にタイムスリップし両親と出会うことで立ち直る王道ストーリー
主人公の男を大泉洋さん、若き日の父親を劇団ひとりさんが演じており、この二人が奇跡的に出会い、人気”奇術”コンビになっていく展開が爽快、”ぺぺとチン” 最高です
その2人に加え、若き日の母親を演じるのが柴咲コウさん、本作ではすごく綺麗で明るい雰囲気を全面に出し、主役2人に加え更に良いスパイスとなり、この3人の相性がメチャクチャいい、ダメダメな劇団ひとりさんを柴咲コウさんが何度も張り手するシーンは爆笑もの、そしてそれを後半で回収しホロッとさせる脚本が素晴らしいです
実際の撮影は長野県上田市ですが、昭和40年代後半の浅草を舞台にしたレトロな映像がすごくいいです、私もその頃の生まれなので行ってみたいなと思いました
特にメインの舞台となる「雷門ホール」。私も実際に訪れたことがありますが、上田市に残る「上田映劇」というレトロな老舗劇場を借りて撮影されたらしく、いわゆるセットでは出せない雰囲気バツグンの映像が素晴らしかったです
最後に風間杜夫さん、本作では古き良き時代に生きる社長役ですが、彼もまた「異人たちとの夏」という作品でタイムスリップし両親に会う役をやってますね、好きな作品なので1人ニンマリしてました
(今回は平和で穏便に終わって良かったです、笑)
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