劇場公開日 2014年5月24日

「命に託された愛を想う」青天の霹靂 まこべえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5命に託された愛を想う

2020年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ストーリーが秀逸。
絶望と笑い、怒りと未来への希望。それらが入り交じった人間模様を描いたストーリーがすばらしい。手品バー(スナック)や、浅草の芝居小屋でのやりとりも効いている。
場面展開や舞台が秀逸。
一つ一つの場面展開が自然で、舞台とマッチングして違和感がない。晴夫目線で、知らない間にぐいぐい引き込まれている。マジックシーンはとてもよく、この映画に欠かせないスパイスだと思う。
俳優陣が秀逸。
大泉洋は今、最も好きな俳優になった。柴崎コウの一途さや劇団ひとりのやさぐれっぷりも泣かせる。

晴夫は自分の誕生を取り巻く世界から、青天の霹靂によって現代に戻る。希望を抱いて。
最後の台詞は軽いようで重いよな。

まこべえ