劇場公開日 2014年7月12日

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「君に届け、「好き」っていう気持ち」好きっていいなよ。 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0君に届け、「好き」っていう気持ち

2014年12月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

幸せ

萌える

友達も彼氏も作らない学園生活を続けてきた少女と学校一のイケメンの恋を描いた、人気少女漫画を実写化した青春ラブストーリー。
興収10億超えのスマッシュヒット、いつぞやのTVドラマで低視聴率女優のレッテルを貼られた川口春奈にとって起死回生の一作となった。

ちょっかい出してきた男子に苛々して回し蹴りを入れたと思ったら、誤って学校一のイケメンにお見舞いしてしまった…という衝撃的な(?)出会い。
それがきっかけで気に入られ、地味少女と爽やかイケメンの恋が始まる…という筋書き。
夢見る女の子たちの妄想膨らむ定番&ド直球と言ってしまえばそれまでだが、少女漫画の映画化の中ではなかなかの好編であった。

ヒロイン・めいが彼氏は勿論友達も作らないのは小学校時代のあるトラウマから。
恋にも友情にも学園生活にもネガティブだっためいを変えたのは、大和との出会いと突然のキス。
恋を知り友情を知り、自分の殻を少しずつ破っていく。
恋のライバルや別の男子からの告白に傷付き悩みながらも、めいは大和への真っ直ぐな気持ちを確かめる…。

武井&松坂の「今日、恋をはじめます」のように変にコメディを挟んで漫画っぽくじゃなく、瑞々しく温かく等身大の視点で描いている点に好感。少女漫画の映画化の中でお気に入りの「君に届け」に近い。
監督が女性なのもまた良かったのかも?

おそらく、福士蒼汰の格好良さに胸キュンする映画なのだろうが、僕は男なので、川口春奈の可愛さに萌え。
役柄からか表情は愛らしくくるくる変わったりしないが、それがまた奥手な少女の戸惑いを表していたと思う。
回し蹴りとその後に言い放つ「しつこいんだよ!バカ!死ね!」にちょっと惚れた(笑)

メイン二人以外のキャストはあまり馴染み無いが、足立梨花演じるズケズケ者を言う恋のライバルのキャラは良かった。

話題はキスシーンの多さ。
確かに多い。10回くらいはあったんじゃないかな?
でも、一つ一つが生々しいブチュ〜っていうのじゃなく、初々しい口づけ。
○○のキスとか○○のキスとか、よく違い分からんけど。

漫画の実写化の宿命、ダイジェスト的で展開が早かったり、恋のライバルとあっと言う間に仲良しこよしになったりとツッコミ所も多々、男の自分にはやっぱりこっ恥ずかしかったりもするけど、たまにはこういう映画を見るのも悪くはない。

近大