「天秤ばかりのような恋愛映画」好きっていいなよ。 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)
天秤ばかりのような恋愛映画
もうそろそろ終わってしまうと思うが、プチヒットし、うまく『ホットロード』に公開を繋げた作品。
少女漫画は、セリフといい、ストーリーといい、空想を絵にしたような作品なので好き嫌いが別れる。
しかし、日本映画は青春映画が最も良いと思っているので原作ファンは別として実写に向いていると思います。
それで今作だが、最初の方の彼氏からのキス連発にちょっと抵抗があったが、意外にも中身のない作品ではなく、原作未読でも映画としてよく出来た作品であった。
まず今作は構成がなかなかウマい。
いくつものサブストーリーがあるのだが、どれもしっかり描けていてごちゃごちゃになっていなく、なおかつ薄くなってない。
しかも、メインストーリーに上手く入っていて邪魔になっていないし、なぜ友達になったのかの説明に説得力がある。
それでいて103分というのだから、お見事。
ちなみにメインストーリーは、映画のタイトルにもなっている通りだが、すぐ付き合います。
だけど、過去にあることがあり、内気な女子になっているというのがミソで被害妄想したり、ちょっとメソメソしたりともどかしいです。
が、自分のレビューのタイトルの通り、まさに2人の恋は、天秤ばかりのよう。
友達のアドバイスなどの錘を乗せ、一方的な彼氏のキスという錘の斜めから平等にしようとする。そして、平行になりそうになるんだけど今度は彼女の方が一方的になってしまったけど最後で平行になる。
ある意味、恋愛だけでなく、ヒロインの成長と友情の話でもある作品で意外とメッセージ性もある。
相変わらず、出来云々より自分が不満だったら駄作という人がいるが、決して駄作ではなく良い作品でした。
2人とも嫌な感じがなかったな…。
まあ好き嫌いは別れるのでキュンとしたい方、青春映画が見たい方にオススメです。
萌えポイント
やはり川口春奈でしょ。
とにかく素のような自然な照れる演技が可愛いく、ちょっと男の子のような喋りが可愛いかった。
演技も地味に上達してきてるからこれからも応援します。