「まさに演劇。」愛の渦 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
まさに演劇。
ちょっと前から気になっていた三浦大輔という名前。DeNAのピッチャーと同じ名前なだけに記憶に残りやすい。
その三浦大輔は自身が主宰するポツドールで公演し岸田國士戯曲賞をとった作品を映画化し、監督までやってのけた。
自分の戯曲を映画化し、自らが監督した人は、日本にはあまりいない。三谷幸喜「ラヂオの時間」だけではないか。
まことに演劇的な作品になっていて、俳優陣の頑張りがまともに露われた作品になった。
俳優のほとんどがバスタオル1枚か裸。
朝になって「そんな服を着てたんだ」というセリフが腑に落ちる。
観ているあいだは役者たちのせめぎ合いがあり、これはすごい映画だと思っていたが、終わってみればどうということはない、何も残らない映画に思えた。これは僕にとっての演劇と同じである。
そういう意味では成功だったのかもしれない。
役者はみんなよかったが、窪塚洋介の存在感が際立っていた。
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