「エロい新井浩文エロい池松壮亮」愛の渦 Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
エロい新井浩文エロい池松壮亮
六本木の高級マンションの一室で秘密裏に開催されている乱行パーティーに、集った男女8人の一夜。
ってこれだけ見ると、え、って感じだけど、なかなかの豪華なキャスト。
池松壮亮、新井浩文、門脇麦(探偵の探偵で悪徳探偵の澤柳奈々)、滝藤賢一(るろ剣で志々雄の部下)、窪塚洋介、田中哲司(仲間由紀恵の夫)など。
出演者の数が少ない分、いい役者が凝縮されている。
内容はイマイチだった。
まず濡れ場が過激な割に皆さん微妙でした。
そしてタイトルの「愛の渦」が全然ピンと来ない。愛?渦?どこが??
乱行パーティーっていうくらいだからそれこそ性欲の渦に飲み込まれて、抗う理性をなぎ倒して、「ヘルタースケルター」のような魑魅魍魎の乱痴気騒ぎが始まるのかと思いきや、誰かが渦を起こしそうになると他の誰かが白けた発言をして流れを止める、を反芻するばかりで深みがない。
六本木という場所柄、お酒とか薬とか(ダメだけどね☆)が出てこないのも、ヤバイ系の人が出てこないのも、なんか現実味がなくて、あ、そんなもんなのね、と拍子抜け。
あけすけで下品なテーマなのに、変に作品としての完成度とかメッセージ性を追求し過ぎた結果、下品になりきれなくて何が言いたいのかわからなくなってしまいました、という。
でもくっそチャラい新井浩文かっこよかったし、結末は妙にリアルで池松壮亮の遠吠えにエールを送りたくなったし、窪塚洋介に幸せが訪れたからまぁいっか!
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