「格の違いは歴然」007 スペクター odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
格の違いは歴然
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前作スカイフォールでオールド・ボンドスタイルが全否定されたので興醒めなのだが007と聞くと観ずにいられない困った性分。本作も以前に劇場で観たのだがテレビでやっていたので再鑑賞。
相変わらず予算たっぷり、007ならではの王道のアクション大作なので見応えは十分、スパイものを名乗るその類の映画とは格の違いは歴然でした。
前作で嫌味な官僚丸出しだったM(レイフ・ファインズ)が更に上を行くC(アンドリュー・スコット)の登場で冷や飯とは因果応報。
イタリアの宝石モニカ・ベルッチが華を添えているがボンドガールはレア・セドゥ、ダニエル・クレイグより17歳年下なのでお相手はQ(ベン・ウィショー)の方がお似合いかも。
プロットも前作同様ノーラン調、歪んだ兄弟愛のようなメンタルをエンタメに持ち込まないでと言いたいが、そもそもネタに困るほどの長寿シリーズだから文句は言えまい。
それでも列車での殺し屋との乱闘シーンはロシアより愛を込めてのオマージュぽいし、ハチの巣にされたはずのDB5の復活などレガシーボンドのファン・サービスもあったので良しとしましょう。
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