「ポルシェ、まさかの最後だけ!」007 スペクター MAPLEさんの映画レビュー(感想・評価)
ポルシェ、まさかの最後だけ!
楽しかった!
ダニエルクレイグのジェイムズボンドも4作目。ようやくキャラが立って、前半はおちゃめが炸裂。良いお歳でlovelyを連呼笑
そもそもダニエル、トムフォードのスーツがきつそう、少し太った?酒浸り設定に合ってるw
とはいえ、スカイフォールの暗黒ムードを抜け出し、いつもの007活動に支障がない程銃の命中率も精神力も回復し、明るく強くなっていた♪
その分、敵組織スペクターも手下が大量で手強い。過去3作の苦悩も、全てスペクターの手中だったと判明。それを物語るオープニングは過去作オクトパシーを思い出したし、ジョーズ男との戦いを彷彿とさせる、力自慢の手下、本木雅弘似ヒンクスとの旅客電車内の戦いも。オマージュたくさん♡それから、表向きは商会の、00部門の事務所も!
ところが、MI6=ミッションインポッシブルⅥ?というくらい、設定が完全にかぶっていたー!今時のスパイさんは存在意義から問われて大変ね。テロ対策と称し、各国が言葉巧みに情報共有システムに参加させられる流れで、イギリスの国家安全保障局(CNS)も乗り、MI6はMI5と合併させられ00部門は廃止。マネーペニー他、安全志向のMもQも自己判断で動き出す。既視感ありあり。
世界中のオンタイム情報は、実は砂漠のアジトに集められ、敵組織スペクターが悪事に使う仕組み。スペクターのトップのオーベルハウザーは、ジェームズボンドの育ての親の実子。父親が孤児のボンドを可愛がる事に嫉妬しひねくれ、父親殺しの末、組織のトップとなり、ボンドいじめに勤しんでいた様子。スカイフォールで亡くなったMは、ボンド絡みとわかって、スペクターを追うよう007に遺言を残したのだろうか?やっぱりすごい!Mと、ミスターホワイトの遺言を守るため、ミスターホワイトの娘、気が強いマドレーヌスワンを連れて砂漠のアジト壊し。ちなみにこの時には、電車でのヒンクス殺しという共同作業を経て、既にマドレーヌと恋愛中。手が早い!そして只でさえ気温が暑いのに、爆発しやすいボンベが屋外に剥き出しで置いてあるかねぇ?ツッコミどころ満載。耳や顎に細い針を刺されても、へっちゃらで即戦闘モードなボンド、不死身!
悪の核心は個人的恨みのため、スカイフォールで爆破されたMI6の旧社屋でボンドいじめ専用空間を作りあげ、爆弾配線を張り巡らせ、過去の死者の張り紙をするなど、かなりネチネチした趣向。アジト爆発にも懲りず、傷を負った顔でよくこんなに配線できたねぇとすごい執念を讃えたい。
そんな中、レイフファインズ版新生Mも敵の息吹がかかったCNSのCと対決!個人的には、今作で00部門の必要性を説いたり、車から脱出したり、Cと戦う姿を見て、新しいMを好きになれた。Mは間抜け、Cはcarelessの会話は、キャリアとPCしか見ていない、現場での殺到経験がないCゆえ。弾倉なしの軽い拳銃にも気付けなかったのねー。Cは殺さずともあっさり新社屋から落ちて、CNSのロゴの上でご臨終。
今回、敵が陰湿な小者で、弱い!ジェームズボンドが殺す価値もないと考えるのもわかる!殺さずにボンドガールと幸せそうな姿を見せつける、究極の屈辱が確かにふさわしい。
個人的には、スカイフォールで稼いだお金をかけて色んな国でロケしてます感と、ボートで颯爽と移動するシーンが何度かあった事と、押すと大きな音がしますよ=1分後に爆発と伝わる、Qと007の阿吽の呼吸が良かった。009は改造アストンマーチンなしでどうやって仕事したんだろ?モニカベルッチが出ていると知らなければわからないほど、熟女化していた!