「007の強みとは」007 スペクター J-taさんの映画レビュー(感想・評価)
007の強みとは
会場はとてもいい雰囲気だった。
公開直後の土曜の夜ということでとても混んでいた。後ろの席はおじいちゃん3人組だったのだが、このおじいちゃん達、終始ガハガハと笑っていた。
例えば、列車の戦闘シーン。ボンドが敵に追い詰められ、マーガレットがボンドを助けて敵を倒す、倒した直後にマーガレット「で、この後は?」。そんで2人の熱い絡みになるんだけど、そこでガハガハ言っていた。たしかにあの流れは笑える。007らしくってとてもよかった。
他にはヘリで去っていく敵に向かってボンドが銃を撃ちまくるシーン。いや、当たらないでしょう笑、が普通だけども007では当たるのです。しかもその一発でうまいことヘリは墜落です。そこでもまたガハガハ言っていた。その気持ちは凄くわかる。
予告では「今回はいつもと違うぞ!」感を出しても、結局はいつもの007です。展開は簡単に予想つくし、物語もそのように進んでいく。しかし、全くつまらなくはない。むしろ期待した通りに物語が進んでいくのが快感である。少しストーリーが上手いこと進み過ぎに感じても、「まあ007だもん、そりゃそうだ」となる。そのへんが007映画の凄いとこだと思う。
エンドロールの最後に「James Bond will continue」と書いてあった。そんなのみんな知っている。映画という娯楽がなくならない限り、007はなくならないんじゃないでしょうか。こんなに人がたくさん観に来るんだもの。