「今回の魅力はアンドリュー・スコットとレア・セドゥ」007 スペクター kthykさんの映画レビュー(感想・評価)
今回の魅力はアンドリュー・スコットとレア・セドゥ
ジェームズ・ボンドも、もう24回目と言うことだが、やはり、サスペンス・アクションとしては超一級。その面白さは全く衰えることなく、スクリーンはハラハラドキドキの連続、あっと言う間の150分だった。シリーズには欠かせぬアトリビュートも健在、マティニーとクルマ、そしてボンドガール。二人のボンドガールは今回はじめてだろうか、どちらもいわゆるミーハー美女ではない、その個性的で知的な魅力はダイニエル・クレイグのボンドにはピッタリだ。キャスティングで今回面白かったのは、最近のカンバービッチのシャーロック・ホームズに登場するアンドリュー・スコット。決して美男子とは言えないどこにでもいる英国紳士がこのシリーズでは鍵を握っている。C役の彼とマドレーヌ役のレア・セドゥ、この二人のキャラクターが放つ日常的感覚の中の非日常、それが今回のスペクターのポイントだろう。ポイントと言えばボンド・シリーズの最も大事なところは、そのロケ地と建築だ。今回はメキシコシティとロンドンとローマとナミビア、いつも世界遺産の観光地以上にその場所の魅力を描いている。
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