「ダニエル・クレイグ最高。レア・セドゥも最高。」007 スペクター 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエル・クレイグ最高。レア・セドゥも最高。
公開日は12月4日なのですが、急遽、先行上映が決まったということなので、他の映画を見に行く予定にしていたのですが、早速変更してこちらに行ってきました。
007がダニエル・クレイグに変わってから思うんですが、ハードボイルドで良いですね。一番好きな007です。誰とは敢えて上げませんが、ニヤけた感じの077がひとり、ふたり・・・。そう言うのはイマイチ。ダニエル・クレイグが、今回をもって007を辞めるという噂もありますが、辞めないで欲しいなぁ。もっと彼で行って欲しいです。
とは言え、一部に「これは、007シリーズなのか?あるいは、ボーン・シリーズなのか?」と言われるほど、激しいアクションシーンが満載です。007シリーズは、もちろんアクションはありますが、それは売りというと言うことでは(いままでは)無いので、そこは賛否有るのかもしれません。
今回は、007の永遠の敵スペクターが描かれています。そういう意味では、冷戦終結後、こう言うエスピオナージ作品は敵を誰にするのかが難しくなり、どの作品も苦労していますね。でも、テロ集団とか色々あるんじゃないですかね?スペクターもテロ集団ですが、もっとねぇ、『あれ』なテロ集団がね。ところで今回、スペクターを描くに際して、スペクターに関する著作権を購入して映画化したそうです。007シリーズは、残念ですが権利が複雑に絡み合っていますからねぇ、致し方無いところでしょうか。
今回のボンドガールは、モニカ・ベルッチ(ボンド“レディ”と本人は言っています)とレア・セドゥ。でもモニカ・ベルッチの方は、そんなにたくさん出てきません。もっぱら、レア・セドゥですね。今回のレア・セドゥのキャスティングに際しては、監督のサム・メンデスは「ただ若いということではなく人の悲哀を出せる女優(意訳)」を求めていたらしく、そういう意味ではレア・セドゥはピッタリ。劇中の切ない表情、007を睨む表情、何れもなんとも素晴らしいです。でもねぇ、007が愛する女性は不幸なことになることが多いので・・・。ダニエル・クレイグでの続編があるのかはわかりませんが・・・。
直接ボンドガールの話とは関係しませんが、モニカ・ベルッチもレア・セドゥも、英語を母語とする人達ではありませんが、立派に英語での演技をこなしています。やっぱり、大女優というのは、英語での演技をこなさないと、ダメなんですね。
いやぁ、良かったです。って言うか、ダニエル・クレイグの007は繋がっているので、以前の作品から見直したくなりました。