「ナツカシイ…が、これでいいのか?」007 スペクター SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
ナツカシイ…が、これでいいのか?
クリックして本文を読む
①まるで初代仮面ライダーの世界。
隠れて世界の裏で暗躍する悪の秘密結社、顔黒いボス、報告する幹部たち。時限爆弾セットされたヒロイン。あーナツカシイ! しかも不死身の怪力大男。いたいた。
②敵も味方もいきあたりばったり。
味方:なんで何の準備もしないで敵のアジトに乗り込んだ…? 敵:腕時計くらい調べとけや!
ストーリー全編、味方も味方なら敵も敵。突っ込みどころ多すぎて、お互いの意図を考えるのがアホらしくなる。
さすが007で、全体に高級感がただようリッチな気持ちになれる映画なんだが、ストーリーが陳腐すぎて、とんでもねー金かけてるのにこれでええのん?って思ってしまう。
前回までは、シリアス、リアル、ハードボイルド路線にしたんだなー、って思ってたら今回コレなんで、不思議な気持ち。オープニングのエロい感じも昔の007のやや陳腐さが匂う。
はじめのうちは、「ナツカシ設定」をリアル設定にアレンジしてやるのかなー、と思ったので、おお!これは斬新!面白い!と思っていたのだが、だんだん、「あ、これってもうリアル路線じゃないんだな」と気づいて、それからはちょっと冷めてしまった。
この路線がヒットするのかどうか分からんけど、やや子供向けなスパイ映画は他にいくらでもあるんで、007はシリアス路線の方がいいと思うんだけどなー。
コメントする