「ソーシャルネットワークの恐ろしさ」白ゆき姫殺人事件 mina_0525さんの映画レビュー(感想・評価)
ソーシャルネットワークの恐ろしさ
原作未読。
ひとつの殺人事件からあぶり出されるソーシャルネットワークの恐ろしさを明確に描いた風刺的な映画だった。
そしてその怖さだけではなく真の「信頼」だったり、「繋がり」だったりが垣間見えて泣けた。
まず監督の中村さんの作品はよく観ている。
伊坂さんの作品だったり、初期のチームバチスタシリーズの映像化だったり、最近は「みなさん、さようなら」が面白かった印象がある。
全てを観たわけではないが、中村さんの作品はそこまで難解でもないのだがそこまでエンタメ寄りしていない、個人的にはとてもいい湯加減でかゆいところに手が届く見やすい作品が多いので好き。
そして、作品に込められたテーマを尊重してらっしゃるしそれをポップに撮るのがうまい方だと思う。丁寧。
なので今回も、原作は未読だがとても面白く拝見したし、原作も読みたくなった。
ネットの中だけに限らず、メディアや噂や歴史では語られない本当の事って言うのは当人にしかわからないもっと尊重しなければならないものなのに、匿名というみのに隠れて好き勝手に安易に他人の事について語られる場所や人格がとても恐ろしい。
ただネット上がそれをし易いというだけで、ネット以外でももちろんこんな状況を垣間みれる。自分もゴシップなどについつい反応してしまうが、客観的に観ると嫌だなー。
犯人はまさにそれを巧みに利用した。
犯人が途中でわかってしまったが、ちゃんと最後まで観れる大事なシーンもありテンポもよく、キャスティングも合っていたと思う。
安心して万人にお勧めできる作品と思う。
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