「ショーンコネリーが格好良い」風とライオン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
ショーンコネリーが格好良い
美しい砂漠の映像、アラビアのロレンスにも負けない迫力あるアクションで十分に楽しめた
特にアメリカ海兵隊のサルタン宮殿への進軍と突撃シーンは素晴らしい
流石はミリアス監督らしいアクションシーンの連続
モロッコとアメリカの二つのパートで物語が進む
モロッコが当然のこと主、アメリカが従であり、ライズリとルーズベルトとの男の対比という構造
しかし必要以上にアメリカパートが多い
しかしミリアス監督が描こうとしたのは実はアメリカの行動スタイルだったのではないかと思う
舞台は1904年、日本海海戦の前年の頃のモロッコ
ライズリがやろうとしてることは、日本でいえば尊皇攘夷だ
主張していることは同じだ
モロッコで行われる軍事行動は、日本でいえぼ薩英戦争に相当するようなものだ
日本はその50年前にこの段階を経験していたわけだ
そしてルーズベルト大統領の誕生パーティーに祝辞を述べる日本人外交官を登場させる
このシーンがなぜ必要なのか
監督の意図はモロッコで進行している物語はモロッコだけの話ではなく、世界のどこでもいつでもアメリカの行動スタイルとして普遍的なことなのだということを述べたかったのだと思う
その意味合いの台詞をルーズベルトに喋らせてみせてもいる
夫人の最後の行動は現代で言えばストックホルム症候群でみもふたもない
しかしショーンコネリーの男性の魅力が圧倒的で夫人のその行動に説得力が十分でた
夫人の子供の男子に憧れの視線をさせるなどだめ押しまでかけている
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