「映画感がない」ジャッジ! たかあきさんの映画レビュー(感想・評価)
映画感がない
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映画のラストは、演出・演技ともに良かった。
審査会で多くの仲間をつくることができて、
最後は彼らが一人一人喜一郎のもとにやってきて、別れを惜しんでハグしていく。
序盤、喜一郎が国際的なパーティーでハグをし合う人々をうらやむ発言をしていたのが伏線となっている。
最後にようやく、ひかりが喜一郎への好感を人前で見せるシーンも、繊細な演技で素晴らしかった。
映画全体を通して、不器用ながら、「自分が正しい、良い、と思う選択をしよう」という強い信念を突き通す喜一郎に感化された。
しかし、脚本が「ホワイト家族」シリーズの澤本嘉光、監督がCMディレクター出身の永井聡ということで、全体的に映画感のない作品であった。
1つ1つのカットはいいのだが、それがバラバラに繋がってる感じ。
全体を通してのダイナミックさが欠けて、残念に思えた。
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