「CMはおもしろい。」ジャッジ! mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
CMはおもしろい。
澤本嘉光脚本、永井聡監督というコンビは、僕にはよくわからないが、何かをやってくれる予感はしていた。
CM業界は、彼らがよく知っている世界ではあるので、そのなかでいかに映画的に盛り上げてくれるか。
上司の大滝(豊川悦司)から突然サンタモニカ広告祭の審査員を命じられた太田(妻夫木聡)。
審査に必要な英語を習うために、胡散臭い鏡さん(リリー・フランキー)に教えを乞う。
ここでの、くだらないと思われた内容はのちにすべて生きてくる。
こういうわかりやすい伏線は、観ていて安心できる。
コメディの様相ながら、感動ドラマへもっていくのは、日本映画のひとつの特徴かもしれない。
ここいちばんで出てくるコピー「逆風は、振り返れば追い風になる」というのが感動的に聞こえるマジックも堪能した。
惜しむらくは、太田がもう少しだけしっかりしていれば、映画はもう少ししまったのに。
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