「志ヶ雄は、あのデッカイ黒船で、何が出来ると夢想したのか?」るろうに剣心 伝説の最期編 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
志ヶ雄は、あのデッカイ黒船で、何が出来ると夢想したのか?
「るろうに剣心 伝説の最期」を観て、本筋ではなく外伝的に考えてみたい。
ペルー来航から26年。
志々雄は京都を落とすと見せ掛けて実は東京に黒船を運ぶ。
この黒船なんなんだ!
船なのに動かない。
大砲はある・・・有るったって100メートルも飛ばないでしょ!!
そんなもん100発撃ったって、海岸に穴が開くくらいのものだ。
そうだ!!
志々雄が狙ってたのは「決起、なのだ」
これはクーデターのことね。
これは三島由紀夫のクーデターのパフォーマンスと同じ・・・じゃないか?
志々雄はクーデターが成功するなんて思ってなかった、多分。
やりたかった事は、
明治政府樹立に利用されて「犬死した幕末の志士」
彼らのひとり(緋村剣心も然り)として、明治政府に反旗を翻して、
自分らの存在をおもんばかってほしかった。
「ただの犬死ではない」
「立派に生きた」
そう示したかったのだと思う。
翻って、緋村剣心て男。
主人公だけれど、強くない。
「不殺(殺さず)の誓い」そして「逆刃刀」
強い訳がない。
でも剣心はそれでいい。
過去鑑賞
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