「前編と同じく最高のアクションとやや不満の残るストーリー。」るろうに剣心 伝説の最期編 かつさんの映画レビュー(感想・評価)
前編と同じく最高のアクションとやや不満の残るストーリー。
「京都大火編」に続く志々雄真実編完結作。鑑賞した感想は、前作の概ね同じような感じでした(笑)
殺陣アクションはもはや芸術的な域でしょう♪ 今作は、そのボリュームも大増量!殺陣アクションとしては、他の作品の追随を許さないクオリティはさすがです!剣心vs蒼志、剣心vs宗次郎の長尺の一騎打ちの戦い(この2戦が最大の盛り上がりでした!)、浜辺での1vs多数の戦い、そして、志々雄vs剣心・斉藤・蒼志・左之助の4対1の戦い。もう、スタイリッシュバトルが目白押しで大満足でした!にしても、志々雄さん、強すぎますね(笑)4対1でも、若干押し気味でしたもんね。
ただ、それだけのアクションボリュームに、原作から一線を画した独自のストーリー展開をムリにまとめた影響か、原作にあるキャラクターの人物像をしっかり深く描けておらず、どうしてもストーリー全体が浅く薄く見えてしまう。
まあ、原作ファンの無いものねだりも含まれていますが、、
・剣心の奥義習得のとき、「命をかけても奥義を会得する!」から「死ねない!」までの心理描写が全くないから、剣心の気持ちの変化の理由が分かりづらい。
・左之助vs安慈が、背景のないただの殴り合いになってしまった。これは、原作ファンからするととても残念です。
・宗次郎の「イライラする〜」。タイミングも、言い方も悪い。あれじゃただの負けず嫌い男が劣勢になってムカついてるようにしか見えない。もっと、深い物語があるのに。。
・焔霊の技の原理の説明が一切ない。ただの燃えてる剣みたいな扱い。それに伴って、無限刃の説明も無し。前編であれだけ赤空取り上げといて、赤空の作刀ということすら触れず。最後に、「俺が無限刃をしている限り!」なんて突然行ったけど、ホントに急でしたよね。
・左之助、蒼志は、最後の局面で、志々雄と初対面。外野感があって、戦いに参加する必然性があまり感じられませんでした。
ついでに、由美と剣心も間に割って入るシーンが初トークですよね。なんだかなぁ。
・十本刀のうちの、7人は前後編通して見せ場なし!宇水もあれじゃ見せ場とはいえないでしょ。。
ストーリーに関しては、原作知ってる前提で展開していきましたが、知ってる人ほど、釈然としないんじゃないかなと感じましたね。