「藤原竜也と山田孝之の大いなる無駄遣い」MONSTERZ モンスターズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
藤原竜也と山田孝之の大いなる無駄遣い
見ただけで人を意のままに操る事が出来る男と、それが唯一効かない男。
中田秀夫監督が藤原竜也と山田孝之の共演で、韓国映画「超能力者」をリメイクした、二人の男のサイキック・バトル。
言わば、「XーMEN」みたいな能力を持つ男と、「アンブレイカブル」みたいな男。
設定はいいんだけど、決定的なまでに演出と脚本が酷い。
サスペンスにしたいのかアクションにしたいのか、中途半端。
「L」もそうだが、中田監督はこういうジャンルは不向き。
一番腑に落ちなかったのが、人を操る“男”の動機。
一体何がしたいのか??
これじゃあちんけな犯罪者か、クズ人間。
で、唯一効かない男を(一方的に)脅威に感じ、亡き者にしようとするんだけど、その男=終一もある能力の持ち主。
見てればすぐ察しがつき、何の伏線も無い。
敢えて言えば、「あいつを止める為に生まれてきた」ってだけ。ハッ?
“男”は哀しい過去を背負い、終一は大切な人を守る為に。
一応それぞれの背景やドラマはあるが、ハッキリ言って描き不足。
警察たちも無能低能。
普通、覆面取るかよ!?
逆に警察はこの酷い描かれ方に訴えてもいいと思う。
藤原竜也、山田孝之、石原さとみら人気・実力を兼ね備えた面々を揃えながら、これじゃあ…。
特に、初共演となる藤原竜也と山田孝之は大いなる無駄遣い。せっかくなら火花散る演技バトルが堪能出来る作品での共演を見たかった。
同時期公開に「XーMEN:フューチャー&パスト」。
予算とかスケールの問題じゃなく、もっと根本的なものに雲泥の差あり。
ピタッと停止する群衆は実際にエキストラが一斉に止まってるらしいが、あれでフラッシュモブやった方が面白い…?
近大さん
こんにちは。
全くの同感です。
劇場版予告を見て期待して居たのですが
全くの駄作でがっかりでした。
劇中の俳優陣は、皆おきにいりばかり
なのに、やはり、脚本の力は大きい。
仰っている通り、中田監督には不向きな
題材だったと思います。
もう少し何とかならないかなあと
何度思った事か。
でもXメンと比較するのは可哀想ですよ。
コンセプトが違い過ぎますしね。
観衆の動きが凄いとかで一喜一憂してたら
レベルひくすぎて悲しくなります。