劇場公開日 2014年5月30日

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「田口トモロヲが作中より退出した際には思わず拍手喝采。」MONSTERZ モンスターズ Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5田口トモロヲが作中より退出した際には思わず拍手喝采。

2014年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

酷かった。

役者演技。
話の流れ。
映像演出。
劇場予告。
…全てがガタガタで112分が本当に苦痛でした。

まず役者演技。
本職の役者とエキストラ共に本当に酷かった。

主演の山田孝之は今回の一番の被害者。
頑張っている分観ている側に憐憫の念さえ抱かせます。

対するもう一人の主演の藤原竜也は監督/作品に恵まれない役者の一人。
…と、勝手に思っていましたが。
あまりに恵まれていないので、ここ近年では無駄に雄叫びをあげている過剰で現実感の薄い人という印象。
本作でもご多分に盛れず無駄に叫んでおり至極興醒め。

あとは総じて酷かった。
特に石原さとみ、田口トモロヲが出てくる場面は苦痛そのもの。
田口トモロヲが作中より退出した際には思わず拍手喝采。
石原さとみも早く!!、という気持ちが思わず湧いていました。
山田孝之、石原さとみ、田口トモロヲの食事シーンでの糞会話は膝から崩れ落ちる出来でした。

落合モトキ、太賀の場面も大概。
東京都青少年条例による罰か、落合モトキの扱いが酷過ぎる。
薄っぺらいキャラ設定も相まって、コイツラも早く!!という気持ちが。

次に話の流れ。
非常に呑み込み難い。

藤原竜也演じる“男”の行動原理が一番呑み込み難いのですが。
当該人物は幼少期のトラウマが…云々でどうにかこうにか呑み込んだとしても。
それ以外の人物の行動も全く理解出来ない。

指名手配犯が何故スーパー銭湯に。
そして明らかにそういう遊びをする場所でない所での無駄な戯れ。
予算の無さの露呈と共に、話の流れとしても大して機能していない本場面。
まさか、山田孝之のサービスシーンが撮りたいだけ!?と邪推するような場面でした。

漫画「AKIRA」との関連性も決して巧くなく、脚本の時点で誰かが止めても良いレベルだと思うのですが。
走り出したら止まれない暴走列車の如く、矛盾や違和感を無視し続けて走り続けます。
流石は中田秀夫監督、キチンと気持ち悪い。

映像演出も古臭い。
撮影映像を通して悍ましい内容を再生する場面は流石と思う部分もありましたが。
それ以外は新鮮味ゼロ。
20数年前のTVドラマを観ているような気分に。

そして劇場予告。
重要なネタバレをしているため序盤の違和感、中盤での驚きが全くない。
この時点で話の大きな一要素が台無し。
また松岡修造のモノマネ芸人がやっている予告編は劇場で苦笑が起きていました。

全てがガタガタで苦痛を強いる本作。
終盤の「MONSTERZ」のダサさは、近年ではトップクラス。
最後の最後まで一貫した失望振りに最早安定感すら。

山田孝之か、藤原竜也が一瞬でも映っていれば満足する方のみ。
オススメです。

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Opportunity Cost