「何故こんなに良い映画が拡大公開されないのだろうか?その答えが知りたい」飛べ!ダコタ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

ホーム > 作品情報 > 映画「飛べ!ダコタ」 > レビュー > Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんのレビュー
メニュー

飛べ!ダコタ

劇場公開日 2013年10月5日
全10件中、6件目を表示
  •  
映画レビューを書く

何故こんなに良い映画が拡大公開されないのだろうか?その答えが知りたい

「本当に、こんな良い話など有るものか!」といちゃもんを付けたくなる。
綺麗事の多いエピソード話ばかりであった。
だがしかし、これは紛れも無い、史実に基付いて描かれた作品だ。今から約70年近く前の日本人の心には確かに生き付いていた、総てを優しく受け入れる気持ち、物事の良い面を探して、その部分にフォーカスして、協力して伸ばしていこうとする価値観が素晴らしい。

戦後の時代も長くなり高度経済成長、バブル期を経て、経済を中心とした価値観こそが、物事の判断基準の基軸となって来た、現代の生活の中では、中々信じ難い世界観だった。

今の価値観に照らし合わせると、こんな嘘のようなこの物語が、この上なく素晴らしかった!そして、この作品に出会えた事が、何より嬉しかった。

どうしても夏の恒例の終戦記念日に合わせた戦争映画の大半は、戦争と言う過ちを繰り返さない為にと制作される事から、戦前の日本は野蛮な国家で、軍国主義一色で、戦前に生きていた人達の価値観を否定する反戦映画は幾らでも多数存在すると思う。

だが、本作はしっかりと、佐渡の島民の方々の心の中に長く生きていた、総てを許して、
総てを受け入れられる懐の広く優しい心、他者を思いやる美しい心が描かれていた。

私はやはり日本人は、基本的に真面目に日々懸命に生きる民族性を持っていると信じている。これらの性質は、長い日本の農耕民族として生きた歴史に育まれた価値観であり、常に過酷な環境の自然と対峙して生きて来た人々は、廻りの人々と協力して生きる事こそが、己の生命を活かす道であると言う良い性質を日々の生活の中から自然に取り入れた、優しい心根を核に持って生きていた民族だと思う。

鬼畜米英と言う教育を当時は受けていた日本人だが、敗戦で真逆の価値観へと転換しなくてはならない時代であっても、今を生きる自分達には、今何が必要であり、どう生きる事が大切な事なのか、自分達の今置かれた環境に合わせて判断し、生きて行く逞しく、そして柔軟性のある気質が描かれていた事が心難かった。

過去に起きた史実は変える事は出来ない。しかし、その事から学び、今後をよりよく生きようと努める選択肢は沢山存在する。

島国根性とは良い意味で使われる事はあまり無いが、しかし島国に暮す日本人の特質を活かした良い側面を持った島国根性と言う性質もあるものだ。この様な日本人の素晴らしい特質を描いた作品が出来た事は嬉しい。だが制作費の問題なのだろう、映画公開へ向けて、充分な宣伝効果も無いままで、その為に集客動員が多数得られず、公開日数も僅かで上映が終了してしまうのは、残念でならない。
平日の昼間であるにも拘わらず、シネコンのシートは半数以上の観客で埋め尽くされていた。
こう言う日本人の良心を描いた作品こそを単館系であっても良いのでロングラン上映してくれる映画館が有ったなら良いなと願って止まない。

Ryuu topiann(リュウとぴあん)
さん / 2013年10月18日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 2 件)
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

特別企画

Jobnavi