相棒 劇場版III 巨大密室!特命係 絶海の孤島へのレビュー・感想・評価
全58件中、41~58件目を表示
度を過ぎた行いは決して正当化されない
「相棒」劇場版第3弾。
スピンオフも含めると5作目で、すっかりシリーズ映画として定着した。
何やらあちこちで酷評レビューが目立つ。
「相棒」好きなので、いきなり出鼻を挫かれた感だったが、実際見てみたら、そこまでボロクソ言われるほどでもないと思った。
東京都の果ての果ての孤島で起きた殺人事件。
自衛隊、警察、そして民兵の思惑と陰謀が交錯する。
舞台は異色だが、時事問題を絡めた、「相棒」らしい社会派サスペンス。
ラスト、右京が犯人に言い放つ、「あなたの方こそ犯されてますよ、国防という名の流行り病に」の台詞が、今回のテーマを表している。
また、改正しようとしている某憲法を突っついている事も明白だ。
国防。国を守る。
立派な行いだと思う。
ラストの犯人の言い分も、全く分からない訳ではない。
もしもの時、某友人国が守ってくれるという100%の保証は無い。
自分の身は自分で守る。その為にはある程度の武器も必要。だが…
ラスト、右京と犯人の会話で、核兵器の保有を引き合いに出したが、核で攻撃されたから核でやり返すなど、もはや国を守る正義の行いではない。
それは寧ろ、大量殺人であり、戦争の引き金になり、大きな悲劇を招く。
“やられたらやり返す”という台詞が流行になったが、度を過ぎた行いは決して正当化されない。
彼ら民兵は、確かに無差別なテロリストではない。
しかし、その危険思想は、かつての連合赤軍にしか感じられなかった。
さて、重たい話はここまでにして…
「相棒」好きならではの楽しみも勿論あった。
密林に覆われた孤島でも、ばっちりスーツを着、紅茶を飲むさすがの右京さん!(笑)
お馴染みの面々が登場すると、やっぱり安心する。
今回、season12で卒業した三浦さんが居た事が嬉しかった。(という事は今回の映画は、時系列的にseason12の前)
そして何と言っても、2代目相棒・神戸くんと現相棒・カイトくんの初対面!
新旧相棒の顔合わせは今回が初!
難しい題材だけに、賛否が出るのは当然。
そんな題材に切り込み、社会派エンターテイメントにしながら訴えを込め、今回も見応えあった「相棒」劇場版だった。
相棒が好きだからこそ評価出来ない
過去作品やスピンオフでは相棒であるキャラがしっかり活躍します。
しかし、今作ではカイト君はただ居るだけ。
劇中のとある問いかけにも完全にイエスマン。
内容も右京さん原理主義のような作品。
杉下右京は正義です。
それも小野田公顕曰く「暴走する正義」です。
国や組織や個人の名誉などを傷つけてでも法を遵守するというある種のサイコパス的正義。
それ故の後味の悪さこそが相棒の魅力だと私は考えています。
今作ではそれすらも中途半端。
先ほど右京さん原理主義と言いましたが訂正します。
「右京さんらしさ」も足りない、いわば水谷豊作品です。
水谷豊が大好きな人はもうちょっと点数が高くなるかもね。
相棒らしい相棒ながらの社会派映画!
面白かったです!
他のレビューが振るわない理由が判りませんが、やっぱり相棒はこうでなくちゃ!!
人間は愚かだから時間が経つと忘れてしまう、それが時として救いとなる事もあるけれど、やっぱり大切な事は風化させずに後世に伝えていかなくちゃならない。そのためには時々過去を悼みつつも振り返らなくちゃね。
平和ボケ過ぎても駄目だし、過剰に警戒し過ぎても駄目。これって『弦は緩過ぎてもきつ過ぎても良い音にならない』と比喩する仏教の教えみたいね。でも本当にそう思います。中間にいるのが大切で、ともすればどちらかに行き過ぎる人間にとってそれは、最も難しい事だと思います。だからこそ、この世は修行の場、日々試されているのです!
(無宗教だけど)
あれ、なんの話だろう…?
結論!
相棒劇場版Ⅲは、良い社会派エンターテイメント映画です!!!♪
(お馬さんも出てきたし〜(^-^))
期待が高かっただけに、外され感が・・・
う~ん、どうでしょう~。期待したからなのか、ちょっと釈然としないものを感じます。
これまで、相棒の映画は、スピンオフを含めると本作含め5作品。その中で、一番完成度が低いと言わざるを得ません。何が悪いのか?脚本の作りこみが足りないのではないでしょうか?相棒といえば、時事問題と絡んだ話で有る事が、そのドラマの面白さに一層の魅力を与えているのですが、日本で民兵ですが・・・。まぁ、アメリカでは問題になっていますし、日本でも今度は出て来るでしょう。でもねぇ。【今】ですか?と言う感じです。
それでも、民兵達、そして、物語の行き掛かり上でてくる自衛隊員の所作が、それなりになっているのであれば、まだ無理矢理なテーマ設定に目を瞑ったんですが、ちょっと酷い。突っ込みどころ満載と言うか、日本は、ミリタリオペレーションを経験している人材が圧倒的に少ないので、抱腹絶倒の所作もOKなんですかねぇ。
それと、これも物語の行き掛かり上でて来るんですが、警視庁航空隊のヘリ、何ですか?あれは。車は、劇用車と言う事で、実際のパトカー同様のカラーリングが施されていますが、赤を基調としたカラーリングのヘリに無理やり“警視庁”とそして警察の星のマークを書いただけですか。あの、警察カラーのヘリは、認められないということなんですかね?
ヘリつながりで言うと、チヌークが出て来るんですよねぇ。でも、エンドロールを見ても、協力に自衛隊の文字は出てこないので、あのチヌークは何?CGですかね?あるいは、資料映像?
TVのレギュラー放送も、視聴率が落ちてきているらしいですが、ちょっと本腰を入れて立て直さないと、今後の相棒は大変なことになりそうです。
ドラマは大好きだけど、これは酷い……
前作のXdayもイマイチでしたが、今回はもっとダメダメでした。
期待値が高かったせいか、がっかり感がスゴイです。
映画館で見るより、DVDや地上波で視聴することをオススメします。
睡魔との闘いでした……。。
もう二度と見ない映画1位
今まで相棒シリーズが好きでいろいろと見てきましたが、こんなにつまらなく残念に思った作品は初めてです。批判的な内容ばかりで「相棒」という作品自体に対してもマイナスなイメージです。この作品をもう二度と見ることはないですし、他のシリーズも見る気がなくなりました。はっきり言って見る価値がない映画です。
最大の難点はカイトくんの無色さ
民兵が訓練を行う島で1人の兵士が死亡した。島にかかる疑惑を捜査するため警察は特命係を送り込み…。
3代目相棒の劇場版。警察組織が杉下の邪魔をしない珍しい展開の相棒映画。カイト君が自分の色を全く見せないため相棒映画としての満足度は個人的に低めの作品。
変わらず安定した面白さ。
TVは一度も見たことなくて映画だけ毎回見ています。
毎回安定して面白い。予告で無人島みたいなとこで右京が活躍するみたいだから、‘あ~、今回はやりすぎて失敗か…’なんて思っていたのですが無駄な心配でした。
テロ集団やら細菌兵器や自衛隊や警察組織やらいろいろ詰め込んでも何の違和感もなくお話は進みます。アクションも適度に組み込んでいますが何といっても、ろくにテレビも見ていない自分でも十分ついていける事件解決シーンが面白いこと。今回も水谷豊の強弱つくセリフに楽しみながら事件解決を楽しめました。
全58件中、41~58件目を表示