「この時代に、強いメッセージ性」相棒 劇場版III 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ うえきんさんの映画レビュー(感想・評価)
この時代に、強いメッセージ性
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正直、ストーリーとしては本当に物足りなかった。この程度なら、普段のドラマや2時間スペシャルで事足りるだろう。しかし、この劇場版3は、今の日本に必要なメッセージを、後半にドカンと入れてきている。
いくら国を守るためでも、人を傷め殺す武器や兵器を持つべきじゃない。こんな考え方を、映画の中で神室は「あなた方は、"平和ボケ"という名の重い病に侵されていますよ」と言っていた。それに対して右京が「あなたの方こそ侵されている。"国防"という名の流行り病に」と反論。
相棒3は、「反日映画」との評価もある。頭の弱い人々が見るとそう思うのかもしれないけど、相棒がドラマのseason1から一貫しているのは「人を殺すな、法を犯すな」というただそれだけのこと。
"国防"を盾に、自衛隊の問題(他国に攻撃できるレベルとして集団的自衛権の行使ができるか否かという問題。できる訳が無いが。)、改憲の問題に揺れる今の日本に、「相棒」のメッセージ性が強く突き刺さった。
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