「本当の強さとは」猿の惑星:新世紀(ライジング) えらさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の強さとは
遅ればせながら見てきました新世紀。前作は普通に面白いぐらいの感じだったのですが、今回は人にオススメしたいレベルで素晴らしい作品でした!
2時間の映画で信頼、共存、戦争及びその発生、エネルギーなど様々な問題提起提起をした上で、全体的にシリアスなトーンながら娯楽作品として纏め上げる手腕が見事。
1番強く思ったことは、「本当の強さとは相手を倒す力を持っているということではなく、未知なるものや種族への恐怖を自身の中で抑え込み、相手を信頼できることなのではないか。自分の中の恐怖に打ち勝てることなのではないか。」ということでした。色々なところで聞いたことのあるようなフレーズですが、こういう言わば綺麗事をこうして心から実感できる時映画を見ていて良かったなとおもいます。
シーザーや主人公が相手を信頼しようとする様には胸を打たれるし、(特に赤ちゃんや漫画のなどの)猿と人間が触れ合うシーンの多幸感は忘れがたい。その度に次のシーンでは互いに信頼し合えない様が挿入される構成が憎らしい。
前作より更に進化した猿たちの素晴らしい表情に目を奪われがちですが、ゲイリー・オールドマンの泣き演技には「どうじゃこれが人間の生演技じゃ!!」という主調の様なものを感じ、とても印象深いシーンとなっていたと思います。
全体的に鬱々としていたけど熱い展開もあり見るのは全く苦痛じゃなかった。見せる力がすごい映画でした。シーザーかっこよすぎ!!!
コメントする