「共存の難しさ。」猿の惑星:新世紀(ライジング) mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
共存の難しさ。
前作「創世記」から10年後の設定。
シーザー(アンディ・サーキス)を中心に一大コミュニティを築き上げているエイプたち。
冒頭はエイプたちの視点からスタートし、人間たちは滅びてしまったのか、と言わせてから、おもむろに人間が登場する。
実験の対象とされていたコバは、人間に対して憎悪しかなく、久しぶりに現れた人間に対してその憎悪を増幅させていく。
それが高じてシーザーと対立することになる。
違う種と共存することがかくも難しいのは、人の営みを見ていればわかることだが、それでも本作の展開は悲しい。
わからないから排除する。
生き物の本能かもしれない。
マット・リーブス監督は演出の腕を相当あげていると感じた。
エイプたちの個体識別が容易だったのも演出のなせるワザである。
骨太なストーリーと豪快な演出があいまって、見応えのある作品になっていた。
3作目があれば期待したい。
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