「悪人がいないから、余計に辛すぎる…。」猿の惑星:新世紀(ライジング) 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
悪人がいないから、余計に辛すぎる…。
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せめて悪役が一人でもいれば、そっちに悪感情をぶつけられたのに、そんな選択肢が何処にもないから最後まで見るのが辛すぎた…。コパにしろ、ドレイファスにしろ誰だって必死に戦っているから、どちらも死ぬ結末に爽快感は全くない。むしろドレイファスは子を思う父で、コロニーを主人公と一緒に生んで、人を救おうとした人間だから、死んだときの悲しみは大きかった。良い人だったから尚更に。
ここまで心身を打ちのめされるのは大作映画では中々なかったし、シリーズをよく知る人たちもきっと満足できる映画。
でも結末は重かった。人間と猿のどっちも"悲劇"の結末しか見えなかったから…。
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