「ディカプリオファン厳禁!破格のスケールのぶっ飛びムービー!!」ウルフ・オブ・ウォールストリート もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ディカプリオファン厳禁!破格のスケールのぶっ飛びムービー!!
実話です…実話がベースだそうです!
アメリカってらやっぱすごい!
そして、ディカプリオとスコセッシ最強ですね!と思える破格のぶっ飛びムービーです。
「ディカプリオ様の映画だ」なんて思ってる人は見に行かない方がいいでしょう笑だって、幻滅するもん。
お話は、中流家庭に育ったジョーダンがアメリカでも有数の証券会社に入社。一攫千金を夢見ていよいよ資格も手に入れたその日に、ブラックマンデーで会社は倒産…。
逆境にめげず、小さい株を売って仲間とともに証券詐欺で金を稼いで、巨万の富を築き上げる。
その派手なやり口についにFBIだっけな?が調査をはじめ、破滅の一途へ…。
金とSEXとドラッグと破滅と…これ以上にない当たり前の組み合わせがこれ以上にないほどハマる。ジョーダンを取り巻く異常な環境がすごすぎて、実話ベースということを忘れてしまうほど…。そして、描写そのものもSEXとドラッグばかり笑。もう暴力のないバイオレンスムービーですね。
とにかく、ジョーダンのクズっぷりが半端ない!!
SMプレイもそうだし、スイスに行く飛行機の中でのご乱行も、奥さんのおばさんをファックしちゃうのも…とにかくクズ!!極めつけは、奥さんのおばさんが亡くなった時に、その事を傷む訳ではなく、おばさん名義の口座の名義を帰るためにおばさんの葬式に行かず、スイスへ…その時に放った一言が「おばさんは大切だが、既に死んでいる。僕らが急いで行ったところで彼女は蘇らない。もっと大切なことがある」的な…完全なクズすぎてもう笑うしかない。彼には金とクスリ以外に大切なものはないのです笑
ただ、唯一思うこととすれば、ディーラー?になってすぐのジョーダンは、奥さんを愛して裏切らず、薬も手に染めなかった青年は、金にまみれ、薬と女にまみれて行くことになったということ。
そして、不正が暴かれ、嫁に見放され、仲間に裏切られ、仲間を裏切り…。
金に憧れて、金に溺れて、金に滅ぼされた小市民っていうのが、なんだかせつないなぁ…と感じてしまいました。
おばさんの葬式に行かずのくだりも、白いフェラーリをベコベコにして帰って来てからの相棒との一悶着も、ジョーダンは金はもっていて派手に遊ぶけど、とにかく小物で、つねにビビっている感があるのは、やはり小市民が成り上がりで急にお金を手にしてその生活に慣れていなかったから、お金についてくる女と薬を断りきれなかったのでしょうか、と思う時に、この話ってやっぱ実話なんだよなぁとしみじみと感じてしまいました。