「ちょっと下品過ぎる。」ウルフ・オブ・ウォールストリート 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと下品過ぎる。
実話を下にした作品。
演技の一線から(一旦?)退くレオナルド・ディカプリオ。その最後の作品に選んだのが、この作品です。監督は、5度目のタッグとなるマーティン・スコセッシ。
そりゃぁ、R18+指定になりますよねぇ。クスリに、セックスに、やり過ぎです。実話を下にしている作品なので、多少の誇張はあるにしても、それこそ、多少のクスリと女は有ったんでしょうね。コンプライアンスと言う言葉がある、今の時代では、ほとんど不可能な行状ですが、その言葉が、まだ無かった頃の話ですからねぇ。
劇中「ゲッコー」と言う言葉が出てきます。これは、1987年(日本公開1988年)の作品『ウォール街』の主人公ゴードン・ゲッコーの事ですよね。共にウォール街舞台に描いた作品で、どちらも証券取引を巡る詐欺を描いているのですが、『ウォール街』の方はシリアスな感じ、こちらの方は、オチャラケたコメディと言う全く異なった味わいになっています。どちらが好みかは・・・。ただ、こちらの方が、お下劣ではあります。
見ていて思ったのは、これでやっていた事って、日本で言う所の、振り込め詐欺・母さん助けて詐欺に匹敵するんではないかと。電話をかけて、お金を出させる。どちらも、儲かるのは電話を掛けた側で、電話を受けた方は、損するだけ。なんだかなぁ。
驚いたのが、ジョーダンが会社を設立して、5年とか、その位の時間軸なんですよね。アメリカでは、物事の進みが速いです。
アカデミー賞では、主要5部門ノミネート(主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、作品賞、監督賞、助演男優賞(ジョナ・ヒル)、脚色賞)。アカデミー賞の前哨戦となるゴールデングローブ賞では、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞していますが・・・。本命のアカデミー賞に縁のないレオ様ですが、果たして受賞はなるんでしょうかね?