「「ザ・ディカプリオ領域」」ウルフ・オブ・ウォールストリート Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
「ザ・ディカプリオ領域」
レオナルド・ディカプリオは、稀代の二枚目俳優に違いないが、実は一声を風靡した『タイタニック』でも、いわゆる下層市民を演じていたように、キラッキラのトップオブトップよりも、少し陰翳をたたえ弱さを内包した役柄がハマる、と私は感じている。
2002年『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
2006年『ディパーテッド』
2010年『シャッターアイランド』
これらは、ディカプリオの持っている陰翳を見事に活かしきった作品だが、
2013年公開の本作も「ザ・ディカプリオ領域」とでも言うべきか、とにかくビッタビタにはまっている。
ディカプリオは、天才的な才能の持ち主ながら実は小心者という主役を完璧に演じている。
滲み出る弱さをハッタリで隠そうとするが、二枚目が演じると、ややコメディっぽく見えたりもする。
それが更に彼のファンを夢中にさせるのだろう。
ディカプリオは満点だが、
所詮、詐欺的商法で一瞬で燃え尽きた人物に目新しい物語はなく平板なストーリーになってしまった作品全体としての評価は、★3.0かな。
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