「ウォール街の欲望と、ある男の自伝」ウルフ・オブ・ウォールストリート ラグさんの映画レビュー(感想・評価)
ウォール街の欲望と、ある男の自伝
ジョーダン・ベルフォートは資産家になる夢を持ち、1980年代のウォール街の投資銀行に就職。株のトレーダーとなる。
しかし、1987年のブラックマンデーに生じた恐慌により、銀行は倒産。
新たな就職先として、ペニー株と呼ばれる価値の低い店頭株を売る仲買人になり、得意のセールストークで実績を上げる。
そして、家具屋のドニーやマリファナの売人ブラッドを仲間に入れ、ストラットン・オートモンク社を設立。詐欺まがいの巧みな戦略で会社は急成長を遂げる。
連邦捜査官からの追求や、ナオミとの不倫、逮捕・釈放までの彼の波瀾万丈な人生が描かれる。
ドラッグ・セックス・あらゆる豪遊といった人の欲望を赤裸々に表現している映画でした。
レオナルド・ディカプリオは歳を重ねてフランクな役柄が増えた気がしますが、これが、また良く似合っている。
最初のロスチャイルド証券の上司ハンナから教えられたコカインや性の解放、胸に拳を当てて自らを鼓舞する姿など、会社が大きくなるまで何だかんだ踏襲していた。
株屋は何も生み出さない。株なんか幻想さ。予想なんか誰にも出来ない。
意味深な言葉でした。
ジョーダン本人は純粋で器用に何でも吸収する人物のように見えました。
真っ当な道に行けば前妻との穏やかな別の人生もあったのだろうか…。本当に世の中は分からない。
需要と供給という社会の仕組みの学びにもなった。
「このペンを僕に売ってみて」
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