「実話が元らしくクスリ乱用等興味深かったが、レオナルド・ディカプリオの演技に難を感じた」ウルフ・オブ・ウォールストリート Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
実話が元らしくクスリ乱用等興味深かったが、レオナルド・ディカプリオの演技に難を感じた
マーティン・スコセッシ 監督による2013年製作のアメリカ映画。原題:The Wolf of Wall Street、配給:パラマウント。
嘘の様な巨大な儲けに金遣いの荒さ、クスリ乱用や乱痴気騒ぎ等、にわかには信じられない狂乱的な内容だが、ウオール街で名を馳せたジョーダン・ベルフォート氏の実話が元になってるらしく、そういう点では興味深く見ることは出来た。
レオナルド・ディカプリオが一生懸命に、金とセックスとクスリに貪欲な型破りの人物像を演じていた。本来何処かユーモラスなはずだが、演技に一生懸命さが見えてしまうところが自分にはどうも苦手で、彼を今一つ好きになれないところである。
一方、ディカプリオの片腕となって働くジョナ・ヒルは一緒にクスリをやるとてもいい奴を怪演。マーゴット・ロビーも美しく魅力的で、FBIに捕まったディカプリオをあっさりと離婚する2番目の妻を好演。
ごった煮の様な音楽、特に米ロックバンドのザ・レモンヘッズによる「ミセス・ロビンソン」(サイモン&ガーファンクルのカヴァー)は印象に残った。
監督マーティン・スコセッシ、製作マーティン・スコセッシ 、レオナルド・ディカプリオ、リザ・アジズ、 ジョーイ・マクファーランド、 エマ・ティリンジャー・コスコフ、製作総指揮アレクサンドラ・ミルチャン、 リック・ヨーン 、アーウィン・ウィン、クラー ジョエル・ゴトラー、 ジョージア・カカンデス。
原作ジョーダン・ベルフォート「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」、脚本テレンス・ウィンター、撮影ロドリゴ・プリエト、美術ボブ・ショウ、衣装サンディ・パウエル、編集セルマ・スクーンメイカー。
出演 レオナルド・ディカプリオ: ジョーダン・ベルフォート、ジョナ・ヒル:ドニー・エイゾフ、マーゴット・ロビー(「スキャンダル」等):ナオミ、マシュー・マコノヒー: マーク・ハンナ、ジョン・ファブロー: マニー・リスキン、カイル・チャンドラー: パトリック・デナム、ロブ・ライナー: マックス・ベルフォート、ジャン・デュジャルダン: ジャン=ジャック・ソーレル。