「恐ろしくなるほどの狂気。」ウルフ・オブ・ウォールストリート かつさんの映画レビュー(感想・評価)
恐ろしくなるほどの狂気。
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ここまで不快感が詰まった作品は今までなかったですね。ドラッグ、裸の女、f☓☓kin'に満ち溢れた品位もクソもない作品でした。さすが、R−18。日本人の僕には、このf☓☓kin'という表現のもつニュアンスって完全には分からないけど、ネイティブの人からするとかなり汚い言葉の連発なんでしょうね・・。ただ、面白くないわけじゃない。むしろ、面白い。まあ、ジョーダンがどう破滅していくかを楽しみに見てましたけど(笑)
にしても、いろんな役をやってたディカプリオの中でも、トップクラスにはクズ野郎な役ですね。この人、実はこういう役の方が合ってるのかも(笑)カスのペニー株を売りつけるシーンの営業トークのいかにもの悪徳感、LEMONを飲んだ後のブッ飛んだ表情、演技。スゴいです。。タイタニックのジャックと真逆に役ですね(笑)
ストーリーは、個人的には「悪人必罰」を本筋に見てましたけど、そういうポイントで見るとちょっとパンチ力に欠けるかな。前半部分の素人を騙してジャンク株に投資させる展開、もちろん好き勝手やってるのはやってるけど、裏で不幸になっている人がほとんど出てこないので、内輪で騒いでいるだけで、極悪なことしてる感があんまりなかった。でも、悪どいことして金儲けしている人たちが、「もっとやるぞー!」と大騒ぎでボルテージが上がっている姿はまさに狂気で恐ろしさを感じました。後半のジョーダンの落ちてぶれていく展開も、破滅するわけでもなく、改心するわけでもなく、中途半端に終わってしまったかな。財前教授はもっとヒドイ目にあってますよ(笑)
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