「BGM変わりに見たい」ウルフ・オブ・ウォールストリート マイスターかずのりさんの映画レビュー(感想・評価)
BGM変わりに見たい
ディカプリオのイカれた演技が良い、とネットで見かけて思わず借りてみた。「テッド」はあまりに下ネタが効きすぎてて10分と持たずにやめてしまったが、こちらは「catch me if you can?」を彷彿させる語り部口調の見せ方が自分に合っていたのか、わりかし飽きずに見ていられた……のだが、薬オンナ薬オンナのオンパレードで、いい加減飽きて早送りした箇所多数。もっとサクセスストーリーの部分を見たかったが、この映画の趣旨とそぐわないだろう事はいわずもがな。
ディカプリオの作品らしく、成り上がりで栄華を極めた青年は没落し、ランチキ騒ぎをさんざん楽しんだつけを精算して、最後は全うそうな(あくまでそう見えるだけだろう) な人間になって幕を閉じる。
社員のモチベーションのあげ方など、日本人がやると宗教じみて滑稽になるシーンも、ディカプリオがやると様になってて、見ているこっちもテンションがあがった。あの熱弁するところだけでも見ものかもしれない。
ただ一言いっておきたいのは、この映画に深い内容なんぞない。一人の人間の人生のうわべをなぞっただけのBGM的映画である。
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