「流石、清水崇 監督。キチンと気持ち悪い。」魔女の宅急便 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
流石、清水崇 監督。キチンと気持ち悪い。
本当に酷かった。
脚本も配役も酷かったんですが。
何より映像、見た目が酷かった。
そもそもジブリアニメで有名な本作を何故、今、敢えて実写化に挑むのか?
誰も望んでいないはずの実写化。
おそらく理由は一つ。
新人女優・小芝風花のプロモーション。
…恐るべし、オスカープロモーション。。
映像、全編通して本当に酷いです。
「魔女の宅急便」の肝は何か。
そう、キキの飛行シーン。
ここさえ映像上は自然であり他の登場人物にとっては不自然であれば十分及第点だと思うのですが。。
…これが「THE CG」。
普通の人間がキキの飛行シーンに驚く。
…前に、下手糞なCGに観客が驚くという非常に残念な結果に。
キキの魔法が飛行能力に限られていることもあり、この下手糞なCGを何度も何度も何度も見せられます。
これぞ魔女の呪い。
また阿呆が考えた冒頭の謎集落と中盤以降の嘘ニホンには辟易。
私が知っているジブリアニメ「魔女の宅急便」は西洋の港町を舞台に西洋人が登場人物。
港町の飾らない、けど清潔感があり何処か御洒落な雰囲気。
本作は日本の昭和初期チックな諸島を舞台に昭和チックな日本人が登場人物。
日本海寄りの寒々しさもありつつ、服飾の原色が目に痛い。
日本人が無理して西洋人のマネをしているようで痛々しい。
あと序盤の子カバの糞CG。
金がかかるCGであるが故に後半のストーリーまでネタバレするという御粗末ぶり。
口が裂けてもあれを『伏線』とは呼びたくない。
というか、あのカバ、目がウルウルし過ぎていて気持ち悪い。
その他、タカミ・カラなるマツコデラックスに絡む話が意味不明。
ジジが物語にほぼ絡まない、何となくいる置物。
トンボが完全にワクワクさん。
等々、言いたいことは沢山ありますが言うだけ時間の無駄。
小芝風花の壮大なプロモーションビデオだと思えば至極納得な本作。
小芝風花にノれる方のみ、オススメです。