「思ってたよりはジブリアニメ寄り?」魔女の宅急便 はち公さんの映画レビュー(感想・評価)
思ってたよりはジブリアニメ寄り?
飛べなくなるエピソードはジブリを意識して省くかと思っていたら、結構メインな扱いで意外でした。
内容は、原作エピソードにオリジナルを挟んで繋げた感じです。
当然ながらアニメオリジナルである飛行船は出てきません。
アニメ版とは違って、原作の牧歌的風景の町なので、和洋混在の日本的背景でも違和感はありませんでした。
キキの生まれた町が、ロードオブザリングの谷みたいな感じで驚きましたが。
原作ファンとしては申し分ない内容でした。
原作は児童文学賞を受賞したこともある有名な児童文学。
アニメ版は、ジブリ宮崎駿の出世作でもあります。
欲を言えば、サイン本を持ってるくらいの原作ファンなので、ジブリファンが怒り出すくらいの描き方をして、ジブリの呪縛から解き放って欲しかったかな…とか(笑
原作の「料金はどうするの?」「お裾分けでいいんです。魔女はそうしてます」という辺りのやり取りを入れて欲しかったと思うのは、見てる側がジブリを逆に意識しているから?かなとか。
あと、オリジナルエピソードの関係で、最後の町の人達の心情変化には多少の唐突感がなくもない感じです。
キキ役の小芝風花さんは可愛いですね。体当たりの演技が素晴らしい。
キキの場合、極端な美少女とかだと逆に嫌味になって駄目だと思うので(失礼!)、ハマリ役だと思います。
最後の方でじーんと来てしまいました。
公開が始まったばかりでこういう事を書くのも何ですが、出来れば次回、母さんの病気で緊急帰宅とか、ライバル魔女が現れて三角関係展開とか、この先のキキの更なる成長を見てみたい気がします。
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