「今まで作品はなんだったのか、すべて解決。」バイオハザード ザ・ファイナル Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
今まで作品はなんだったのか、すべて解決。
作品自体が"アンデッド(不死身)"なんじゃないかと思っていたら、シリーズ6作目にして、ようやく"ザ・ファイナル"である。
シリーズを通して行き当たりばったり。ブレる設定は、よく言えば"トレンドに敏感"なのかもしれない。
結局、このシリーズは日本人にしかウケていない。ハリウッド配給ながら世界興行収入の3割を日本が占めるばかりか、日本国内では洋画年間2位とかになってしまう。今回のスクリーン数も並々ならぬものがあり、過去作が地上波でリピート放送もされている。
過去には中島美嘉が出演し、今回はモデルのローラが起用されているのは、日本市場向けである。分かりやすいお得意様サービスだ。"原作がカプコンのゲームだから"と信じたいところだが・・・。個人的には"マーベル映画"よりヒットする意味が分からない。
こうなったら、"毒を食らわば皿まで"である。ポール・W・S・アンダーソンのライフワークというよりも、ミラ・ジョボビッチとの夫婦漫才(めおとまんざい)の結末はいかに。
ついにアンブレラ社の目的、主人公アリスの存在意義が明かされる。パチパチパチ。
本作を見れば、いままでの5作品は見なくてもいいくらい(笑)、へんな感じだが最終回にして、最高傑作!今までの闘いは何だったんだろう。百聞は一見に如かず。
ちなみにローラにとっては格別の扱いで、しっかりセリフがある。エンドロールにもミラと同じくらい大きくStarring "ROLA"と出るのだ。日本語吹替版は本人が自らアフレコしている。英語も日本語もいまいち。(文句は言っているが、ちゃんとどっちも観たよ)