劇場公開日 2014年8月8日

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「シャイア・ラブーフ版より、こっちの方が好きです。」トランスフォーマー ロストエイジ 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シャイア・ラブーフ版より、こっちの方が好きです。

2014年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

トランスフォーマー最新作。香港でロケ中に殴られたり、公開が開始された後は、映っている時間が短いと提訴されたりと、中国(香港)に関しては、物語の本質とは関係のない所で、色々トラブっているようですね。

前作から4年後と言う設定になっています。ですが、世の中はすっかりと変わり、何故か、オートボット達は人類から追われる立場となってしまっています。大量破壊兵器を巡ってイラクに侵攻したのは、石油利権の確保のほか、軍産複合体の利権も関わっていたのでは無いかと思いますが、オートボット達が追われる立場になったのも、正に、軍産複合体の魑魅魍魎が跋扈する世界に巻き込まれたから。劇中のオートボットのセリフにもありますが、助けた人類に追われるとはね・・・。

今回から、キャストは一新されています。シャイア・ラブーフ他のメンバーも、まぁ、それなりでしたが、イマイチ真剣さに欠けていたような気がします。今回からのキャストでは、マーク・ウォールバーグが良いですね。チャラチャラしていたシャイア・ラブーフ版の印象から、キッチリとストーリーも楽しめる締まった作品になったと思います。

興味深いのは、物語終盤、香港防衛のため中国中央政府に出て来る(人民解放軍を動員する)と言う明確なシーンが有ること。香港を破壊しつくすようなディザスター・ムービーは数多ありますが、あのように、明確に中国中央政府が「香港を防衛する」見たいなシーンが有ったことは未だかつてありません。ほんの短いシーンですが、中国の存在を強く感じた非常に興味深いシーンでした。

渡辺謙が、オートボット・ドリフトの声を演じています。英語のセリフもバッチリですが、所々に「先生」と言う言葉を入れているので、これは、ドリフトが武士の流れを汲む存在であると言う事を示したいんですかね?渡辺謙は日本語で「先生」と言っているわけですが、英語に直した場合「Yes, master.」とでも訳すんでしょうか?

一応、今回の危機は去っていますが、明らかに続きがある終わり方。前作までシーモア・シモンズ的な位置づけにあるのは、今回はスタンリー・トゥッチのジョシュア・ジョイス辺りですかね?

ストーリーとしては破綻しているのでは?と思う所が無い訳ではないですが、中々面白い作品です。続編も期待です。

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勝手な評論家