「キャストは一新されても、マイケル・ベイはマイケル・ベイな4作目でした」トランスフォーマー ロストエイジ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
キャストは一新されても、マイケル・ベイはマイケル・ベイな4作目でした
特別シリーズファンではないのですが、何となく見てしまうシリーズ、キャストが一新された四作目の今回は、前三作でお腹一杯になり過ぎたのかいまいち食指が動かずなかなか手が出なかったのですが、ようやく見てみたらおなじみのマイケル・ベイ印作風に、やはり今回もお腹一杯、しかも2時間45分の超メガ盛りは体に悪いよ~、でも脂っこいけどクセになるマイケル・ベイ定食は、何だかんだで止められないんですよね~これが。
しかしキャストは一新されても、基本やってることは一緒な辺りはやはり安心のマイケル・ベイ印作品でしたね、ひたすら騒いでひたすら壊してひたすらド派手、細かいことは気にしない、楽しければそれで良し、この潔さが何だかんだで嫌いではなかったりします。
でも・・・さすがにこの内容で2時間45分はやはり長い、内容的に相当削れたと思うのですが・・・細かいことは気にしないのに、どうでもいいことには結構拘るマイケル・ベイの典型的な作品だった気がしましたね。
基本父と娘とその恋人による家族のドラマと、ロボット達がひたすら戦うアクションと、CIAやKSIが裏で絡み合う3つのストーリー構成だけで2時間45分ですから、いくら派手でも正直中だるみ感があったのは否めなかったなと。
とは言え、ド迫力の映像と滑らかにトランスフォームするシーンを見ているだけでも興奮したのは間違いない事実、子供頃の夢を叶えてくれたようなこのシリーズは、やはり何だかんだで嫌いにはなれないですね。
とりあえず、前三作のキャストやストーリーに特別思い入れがあった訳ではないので、ほぼ前作以前の話に触れずにストーリーが展開したことに関しては個人的には全く問題なし、単純にマーク・ウォールバーグの方が好きだったりもするので、むしろこの主役で好都合だったところも。
ただ娘役に関しては、まあ二コラ・ぺルツも美人でスタイルも良くて基本悪くはないのですが、劇中のキャラのせいかいまいち受け入れられないところがあったかな・・・恋人頼りでイチャつくのもいいけどウォールバーグ親父も大切にしてくれよ~(苦笑)
昔のミーガン・フォックスが今考えるとシリーズ最高のヒロインだったなぁ。
他のキャラ的な部分では、単純な悪役かと思ったら意外性のあるキャラで楽しませてくれたスタンリー・トゥッチが何気に一番おいしいところを持っていきましたね。
オートボットに関しては、今回は完全にオプティマスプライムwithバンブルビー他少数&ダイナボットな感じで、そこはシリーズファンから賛否ありそうな構成でしたが、元々バンブルビーぐらいしか思い入れが無かった私的には、これでも特に問題は無し、まあバンブルビーの活躍はもっと見たかったですが、オプティマスのカッコ良さも渋くて何気に良かったです。
ストーリー的には新シリーズ序章な感じでまだまだ続くようですから、とりあえず今後の展開に期待してしばし待ちます。