「結婚後の作品らしい」今日子と修一の場合 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
結婚後の作品らしい
これが出会いのきっかけかなあと思ったら違っていて、奥田瑛二が娘と娘の旦那さんを使って撮った映画、ということになる。
柄本佑はほんとに良くて、最近特にいい役に恵まれていると思う。
この映画ではちょっと薄めの役どころだったのでもっともっと見たいと思うほど。
実はこれ随分と前に出だしだけ見ていたらしい。
カンニングの竹山の下衆ぶりがあまりにも上手いんだかあの顔に似合いすぎてるんだかで、ウンザリしてそこでやめてしまったんだと思い出す。
映画自体の感想としては、ここまで不幸な人々の集合体を見せられるのは果たしてリアルなのだろうか?
そういう人々はある一定の所に自ずと流れ着くものなのだろうか?
奥田瑛二は安藤和津と知り合った時、公園のベンチがねぐらだったとトーク番組で言っていた。
彼を最初に見たのは「金閣寺」という映画の僧。
並々ならぬ才能をその時から発揮していたし、自覚はなくとも自分がそのうち自分の才能を開花させるに違いない自信は持ちながらの野宿だったのは間違いない。
だが 人は運命というもっと厄介なものに翻弄されるのが世の常で、奥田瑛二以外の人でそういう才能がありつつなんの花も開かずただただ世の中を恨みつつ生きてる人もたくさんいるだろう。
真っ当とは?
日の当たる町の日の当たる道を 堂々と両手を振って生きて行ける人生とは?
人はいろんな運命を背負う。
その運命には自分の切り開く力というのも含まれるとして、人は能力や方法やその場の対処ひとつでまったく別の道を行く。
安藤さくら演じる保険外交員。
もし私がその立場になったら。
竹山をぶっ飛ばして外交員をやめる事ができるだろうか。
というか
こういう設定、保険のおばちゃんたちから抗議来なかったんだろうか。
これじゃ保険のおばさんたちみんな体で契約取ってるみたいに見えるよ。
私の保険の担当の人たち そういう人ひとりもいないなあ。
イジメられた子の復讐
父を殺した息子
余程体調のまともな時じゃないと見てられないのは間違いない。