「役者の演技が気になってしまった節はあった。ひどいところまでではない...」百瀬、こっちを向いて。 fさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の演技が気になってしまった節はあった。ひどいところまでではない...
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役者の演技が気になってしまった節はあった。ひどいところまでではないけれど。
言葉には出さないからこそ言葉より大きく人を包む優しさみたいなものを相原くんは持っていて、百瀬もそれをちゃんとわかっている感じが良かった。
「あんたにはわかんないでしょこんな気持ち」
「うん 理解不能だ」
「いつかわかるといいね」
「…」
「やっぱあんたいい人だね」
ここのやりとりらへんの間の読み合い。
切ないとはあまり感じなかった。
これを私と重ね合わせてみたからかもしれない。
私だったら相原が自分に好意をよせていることはなんとなく気づいてしまう。
百瀬は、相原が百瀬に好意を抱いていても、
相原が百瀬に自分の気持ちを押し付けられるほど勇気があるわけでもないこと、百瀬を苦しめたくないという優しさとか愛情深さから、明白な告白することはないんだとわかっていたのではないかなと思ってしまう。原作も読んでいないのでわからないが。
そうやっていずれ終わりが来ることを前提に、相原にそれまでちょっと都合のいい人のままでいてくれるのを期待していられるくらいのずる賢さと強さを持っていたのでは。私が百瀬だったらそんな感じだな〜と見ていた。相原はそのずるさを許してくれるくらいに器の大きい男だと踏んで。ここで月並みに百瀬に好きだと迫らないところですよ。私的な相原の好感度アップポイントは。
普通の、それ以上でも以下でもない、青春を描いた映画だと思った。
設定は普通ではないけれどこの微妙な関係性はなんとなく共感できる人が多いのでは?
低めの評価なのは、全体的に普通だなと思ったから。
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