「「LET'S SONG」が気になる」ゼンタイ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
「LET'S SONG」が気になる
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題材のインパクトと中島歩(若い…)のみで鑑賞。
『草野球』『コンパニオン』『発泡酒』『レジ店員』『ゼンタイ』『主婦』の6章から成るオムニバス。
タイトルの割になかなかゼンタイが出てこない、それどころか話題にも上がらない。
最初の4章は、ほぼ固定カメラによるワンカット。
リアルとアンリアルの境目のような絶妙な会話と演技で、シュールな笑いがとても楽しい。
“あるある”と“いるいる”が満載。
ただ少し気になるのが、男性を描いた章と女性を描いた章の方向性や空気感に偏りが感じられること。
特に女性の話をはギスギス感が強い。(リアルだけど)
昨今の情勢とか関係なしに、もう少し多様な人間模様が描かれた方が面白いのではないかな。
また、アップが極端に少なかったから、『ゼンタイ』で素顔を晒しても登場済みのキャラか判断しづらかった。
全身をタイツで覆うことが、自己の解放なのか現実からの逃避なのかという問い掛けは面白い。
しかしエチュードを集めたという構成上、全体を通してのテーマ性は薄いかな。
何も考えずに笑うぶんには申し分ない出来です。
個人的には『主婦』を最後にした構成には疑問を感じる。
『主婦』を先にやった上で、「何でもない者になってます」「いいわね…」で締めた方が好み。
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