「I Could Have Danced All Night」舞妓はレディ ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
I Could Have Danced All Night
周防正行監督作品は、「しこふんじゃった」「Shall We Dance?」「それでもボクはやっていない」を鑑賞した。全部DVDでなので、劇場での鑑賞は今回が初。
この作品自分は、結構好きな部類。ミュージカル映画が好きなので、かも知れないけれど。
何と言っても、「舞妓はレディ」この曲の存在だけで、もう★3つモノだなぁ。良く出来た曲かつ、歌がまた素晴らしい。上白石萌音の歌声は、オーデョションで選ばれただけあり、惹きつけられるし、良く通る。
ただ自分は、ハリウッドのミュージカル映画に毒されている部分があるので、ミュージカルシーンに、物足りなさがあったのも確か。
本作は、そのまんまヘップバーンの「My Fair Lady」だけれど、それを汚す事なく、京都、花街、訛とを、日本アレンジとして、上手くまとめかつ個性も存分に発揮した、監督の手腕には脱帽だ。
「舞妓はレディ」、「I Could Have Danced All Night 」どっちも好きな曲となった。
一番盛り上がる所なのは確かだが。
春子のお見世出しの朝からのシーンは、魅せる上涙を誘う。
少女の世界から大人の世界への旅立ち、平たく言うとイニシエーション。
序盤で、青木が、舞妓になったら自分が一生着付けるといったセリフが、あっただけに、グっと来るし。また、春子の出自を、千春が、気がついていて的な演出があるので、またさらにググっと来るし。
ここは、本当に気持ちを持ってゆかれた。
そして、最後に「舞妓はレディー」のミュージカルシーン♪
「Shall We Dance?」のキャラクターが出て来たりと愛嬌たっぷりだったなと。
こういうのが邦画の良いところだよなと、改めて認識した今日この頃。