「花街meetsミュージカル」舞妓はレディ だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
花街meetsミュージカル
映画やドラマの関西弁にうるさい京都市民(出身は三重)です。まずもって、舞妓はレディにご出演の関西出身でない役者さん!すばらしい!京ことばお上手‼︎本当にお上手!ブラヴォーですよー。
やればできるやん!他のドラマや映画も頑張れ!
特に、龍馬伝では今ひとつだった草刈民代さんの京ことばが、本当にお上手で、びっくりしました。よほど練習されたんでしょうねぇ…
春子役の萌音ちゃんの素朴な可愛らしさと、美しい歌声が耳に目に心地よい、だれも嫌な気分にならない楽しい、楽しい映画でした。
笑いどころもこっそり色々あります。
胸毛ちぎるとかー、帯締めながら抱きつくとかー、いつの間に食ったんだねその団子とかーww
花街とミュージカルの親和性も、意外や意外、悪くないです。わるくないどころかいいです、すごくいいです。なんせ曲がいいです。ブロードウェーでやってもええかもしれへんくらい、曲がいいとおもいました。や、まじで。サントラほしいです。
ミュージカル映画がもともと大好きですけど、邦画でこんなにいいと思えるのがでてくるとは正直おもっていませんでした。ああ、感服です。
舞や着物の所作などはぜーんぜんわかりませんが、素人には全く違和感なしです。
田畑智子さんは祇園のお料理屋さんのお嬢さんだから、ほかの演者さんよりはアドバンテージがあったのでしょうが、萌音ちゃんも草刈民代さんも踊り頑張って練習したんでしょうねぇ。
踊りのお師匠さんとかほんまの玄人さん?って思っちゃいましたがどうなんやろう。
シャチホコは芸舞妓さんたちもやるんですか?あれはすごいですね。体操選手ですやん。
あと、節分のお化けってゆう風習もほんまですか?
京都在住とはいえ、所詮よそさんな私にはわからしまへんのでねぇ…
置屋のおかあさんの若い頃の役の子、歌うまいなー誰?と思ってエンドロールをガン見したところ、多分、彼女は嘘をなんたらってゆう映画でデビューした大原櫻子さんぽいです。
海外でも受けると思うなぁ。
私にはケチのつけどころがない、とても楽しめる映画でした!
ラストの岸部一徳の台詞、
舞妓達の(一生懸命さとか素直さを含む)若さに、客は人生の春を見るんやってゆう旨の、
ええ台詞やなぁとおもいました。
春子の恋が成就せずに終わったところに周防監督の良心を感じました。
マイフェアレディへのオマージュと聞いていたので、イライザと教授は最後くっつかへんだ?でもハセヒロともねちゃんがくっつくと見た目的にロリコンが過ぎるで?とみるまえからそれが気がかりでしたが、杞憂でよかった。本当に。
それを踏まえて誰も嫌な気分にならない、素敵な映画でした。
あと、渡辺えりと竹中直人がええ仕事してます!刮目して観よ!