「京都弁の魅力」舞妓はレディ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
京都弁の魅力
舞妓になることを夢見る青森出身の少女・春子(上白石萌音)の成長物語。
主人公が悪戦苦闘しながら、舞妓に必要なスキルを修得する過程を丁寧に描いている。習得の中心は京都弁であり、主人公は容赦ないトレーニングを受け、失語症にまでなってしまう。
しかし、効果的に挿入される歌が奏功して作品を和ませている。周防監督がミュージカルという手法を使った意図だろう。
夢が叶って主人公が舞妓になったシーンでは、既に、主人公にかなり感情移入しているので、主人公の親になった気持ちになって、ほっとする。
京都弁に焦点を当てたことで、我々が、京都から受けるイメージのなかで、言葉=方言の持つ意味が大きいことが浮き彫りになっている。京都弁=方言の魅力を再認識できる。
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