劇場公開日 2014年9月13日

「上白石萌音の原点 才能を見抜いた周防正行監督の眼力」舞妓はレディ 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5上白石萌音の原点 才能を見抜いた周防正行監督の眼力

2021年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

2020年にブレイクした女優として、必ず名前が挙がる上白石萌音であるが、業界内での注目度はもともと高かった。上白石が大きなきっかけを掴むこととなる、原点ともいうべき作品は「舞妓はレディ」といって間違いないだろう。過酷なオーディションを勝ち抜き、周防正行監督からも太鼓判を押される形で主演に抜てきされたわけだが、舞妓見習いゆえの作法やしきたりの習得、さらにミュージカル仕立てという数々のハードルを越えてきただけに、ほんわかとした見た目とは裏腹に“根性”を併せ持った女優であることがうかがえる。そしてこの類まれな才能を誰よりも早く起用した周防監督は、やはり只者ではない。

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大塚史貴