「何度観ても、やっぱりこれがシリーズ最高傑作!!」エイリアン2 完全版 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
何度観ても、やっぱりこれがシリーズ最高傑作!!
高校生だった1986年の初公開当時、あまりの面白さに劇場で観終わった後、暫く放心状態になったのをしっかり覚えています
1作目のリドリー・スコット監督に替わり、本作はカルトSF映画の傑作「ターミネーター(1984)」を世に送り出したばかりで注目されていたジェームズ・キャメロン監督の作品、自分としてもメチャクチャ期待して観に行ったのですが、これがとてつもないレベルで予想を遥かに超えてきた、とんでもない大傑作だったわけです
前作に比べ本作はキャメロン監督作品らしくエンターテインメント色が強く、装甲車・飛行艇・パワーローダーなどクールで凝りに凝ったメカが多数登場、それらを使って前作と同じ惑星LV426に戻ったシガニー・ウィーバーさん演じるリプリーが同行した海兵隊と協力し前作同様の狭い空間の中で大量のエイリアン達と再び死闘を繰り広げるSFアクション巨編
本作も中盤からの盛り上がりがとんでもなく面白く、特にエイリアン・クイーンが出てきてからラストバトルまでの怒涛のアクションはSF映画史上屈指の展開、これによってキャメロン監督は超一級の監督の座を獲得したといっても過言ではないでしょう
そして前作に輪をかけてリプリーのエイリアンとの闘い方が凄まじく、リプリーもまた前作・本作によって映画史に名を刻む“強い女”の代名詞にもなったんだと思います
キャラクターでいえば海兵隊員ヒックスを演じるマイケル・ビーンさんは「ターミネーター」に続きキャメロン監督作品出演でカッコよかった、そして本作でも登場のアンドロイド“ビショップ”を演じるランス・ヘンリクセンさんのアンドロイドぶりも素晴らしく、エイリアン・クイーンに胴体真っ二つにされ白い液体まみれになっているビジュアルが印象的でした
脚本や演出の素晴らしさに加え、勿論映像も凄くいい中で特に印象に残った画としては、少女ニュートが腰まで水に浸かりながら恐怖におののく背後に水中からゆっくりとエイリアンが現れるくだり
そしてラストバトルでエアロックにエイリアン・クイーンと一緒にパワーローダー共々落ちたリプリーがハッチを開け、その猛烈な気流でクイーンを宇宙空間に葬り去るくだり
これらのシーンはSF映画史上に刻まれる最高の名シーンだと思いますし、個人的にも高校生以来 大好きなシーンです