「母親VS母親の頂上対決!」エイリアン2 完全版 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
母親VS母親の頂上対決!
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ジェームズ・キャメロン監督/脚本作品『エイリアン2』に約15分ほどの未公開映像を追加したディレクターズ・カット版。
未公開映像を追加した結果、150分以上の長尺の作品となってしまったが、間違いなくオリジナル版よりも完成度の高い映画へと変貌を遂げている。
セントリー・ガンでエイリアンを一掃するという胸熱なシーンも良かったですが、やはりこの完全版の1番の功績は、リプリーに母親という属性を付与したことにあると思います。
実はリプリーにはアマンダという娘がおり、リプリーが宇宙を漂流していた57年の間にアマンダは亡くなっていた…
リプリーが命がけでニュートを守ろうとした理由が、この追加シーンによって明確になりました。彼女を自分の娘と置き換えていたんですね。
この設定により、クライマックスのリプリー対エイリアン・クイーンにおける、母親VS母親の構造が明確化され、映画全体の印象がぐっと良くなりました。
また、ニュートの家族のエピソードがしっかりと追加されていたところも良かった。
彼女のキャラクターが、しっかりと深掘りされていました。
ただ、やはり前半の退屈さは相変わらず。どうしてもエイリアンとのドンぱちが始まるまでに飽きてしまう。
シーンの追加だけでなく、前半だけでも再編集して欲しかかった。
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