MUD マッドのレビュー・感想・評価
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『ザリガニの鳴くところ』と『スタンバイミー』だ。
思い付く限り『ザリガニの鳴くところ』と『スタンバイミー』のリスペクトだネッ。
男、女の関係はそのオルガズムの違いだと昔から思っている。この映画は逆の様な気がした。男は頂点を迎えれば、そのままさめて、アドレナリンの流出は止まる。その逆が女性何じゃ無いかなぁ?女性になった事がないので、なんとも、言えないか?
雰囲気は悪くないが少々詰め込み過ぎな印象
「テイク・シェルター」のジェフ・二コルズ監督作品ということで、きれいな映像と独特な世界観を期待して鑑賞。
観終えて正直なところ、今一つ。
時たま美しい映像を挟みながらそれらしい雰囲気は醸し出していたが、ストーリーとしてはかなり無理があるのでは。
クライマックスでのいきなりのドンパチも、何もここでやらなくても的ないきなり感が強く、盛り上がれない。
こんな具合に全体を通してちぐはぐな印象で、終始冷めて観てしまった。
家族、恋人、そして謎の人達等々、意味深に色々と仕掛けてきた割には、繋がりがありそうで実はそうでもなかったり、深く掘り下げると思いきや表面的だったりと、結果的に散らかし放題。結構風呂敷広げていたが、布石は全て回収できていたのか。
私は登場人物の誰とも共感できなかったが、いったい誰向けの映画なのだろう。
可もなく不可もなく…
スタンドバイミーを彷彿とさせる、思春期の少年のどこか甘酸っぱいような懐かしい雰囲気は個人的には好きでした。終始淡々としているので、特に山場がなくあれ?これで終わり?感は否めませんでしたが、マシュー・マコノヒーの演技が素晴らしかったのでプラマイ0といった所です。
ボートハウスに憧れる
悪ガキ二人、逃亡犯(悪そうで影があり格好良い大人)、離れ小島、秘密、初恋。好きな要素が沢山あって、面白かった。僕も小学生の頃ゲームセンターのゲーム機にチップみたいな物を差し込んだら、金を払わずに永遠出来たそのチップを持ってる先輩格好良かったなと思い出した。ただ、突っ込みどころも多く、別に島に隠れてる必要はなかったのではないか?女はモーテルにいる必要あったのか?
敵の親玉の親父は極悪人だと言ったけど、悪い部分が全く出て来なかったなぁとか思ったけど、田舎で過ごす思春期の雰囲気を楽しめたから良かった。
泥川に浮かぶ青春。
今作ではまだ筋骨隆々のM・マコノヒーを観ることができる。
肉付きに関係なく?演技が巧いことに唸るが、
主人公はこのマッドと出逢う14歳の少年・エリスの方である。
どう考えてもあの名作を思い出しそうな設定なんだけど、
(リバーにソックリな子役も出てくるし)
出来映えとしては今ひとつ。少年の成長工程はいいんだけど。
舞台がかなりの雰囲気を醸し出す、ミシシッピ川沿岸の町。
14歳の少年エリスは、親友のネックボーンと川に浮かぶ島へ
探検に出る。そこで木の上に打ち上げられたボートを見つけ
喜んだもつかの間、その中で寝泊まりしているマッドという男
に出逢う。彼は愛する女の為に殺人を犯して逃亡中の身だった。
冒険とサスペンスが入り混じり、おまけにミシシッピ川である。
その風景を観ているだけで「あ~映画だ、これは」と唸らされる。
かつてこんな情景の映画が、年に何本も公開されていた。
一人の女に振り回されるオトナの男と少年との対峙。
真実の愛。が何なのか、それを求めて奔走する少年の夢と破滅。
信じた男と彼が愛する女の仲を取り持とうと、懸命に走り回る
エリスの奮闘ぶりは、壊れゆく夫婦愛と年上女の自分への愛を
取り戻さんと懸命な姿として映し出され、何とも涙ぐましくなる。
彼よりもっと大人のはずのマッドですら、少年がそのまんまで
成長したような男であり、彼と少年の間に入るS・シェパードが
言い残す言葉が、グサリグサリと中高年の心を抉っていく。
分かる。この歳になって聞くその説教なら、心底理解できる。
10代の自分に向けられていたあの頃の大人の目線がこれだった。
どうして若い頃には、それが理解できなかったんだろうなぁ…
この作品に心を持っていかれるのは、そんな心境を齎すからか。
ラストの銃撃戦や(あの死人の出方!)、蛇にかまれる事件など、
なぜここにそんな展開を持ってくる?と思うような運び方をする
脚本になっていながら、なぜかこの物語はほろ苦くて愛おしい。
(ジュニパー役がリースとは。オトコの好みってホント分からんわ)
まあまあだった
川や沼、ボートやバイクなど好きな要素がてんこ盛りで、特にボートハウスは憧れる。オレもボートを自在に操って川を行き来して釣りがしたい。ところが、思ったほど興奮も感動も薄く、寂しい気分になった。
逃亡犯と少年の友情物語ということで、逃亡犯はてっきり極悪人だと思っていたら、ナイスガイだった。しかし彼は嘘つきであるとか、彼女も信用できなさそうだったり、表面だけでは解釈できないようであった。
彼女は逃げる気がないのなら、一体なぜ街にやってきて、モーテルに泊まっているのか意味が分からなかった。そんなすっきりしないところが女心なのだろうか。
敵のお父さんが、悪魔のような人物とのことだったが悪魔性は全く描かれていなかった。本当に凄みのある極悪人が見たかった。
対岸に住んでいる元スナイパーのおじいさんがかっこよかった。
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